「性格の不一致」
夫婦の離婚原因の第一位です。
でも不思議に思いませんか?
そもそも結婚するとなると
よほどのスピード婚でもない限り
それなりの期間お付き合いを続けた上で相手の性格はすでに把握しているはず。
それにも関わらず、後々になって
この性格の不一致が離婚の大きな原因となってしまう現状があります。
好きで結婚したはずなのに
子どもにも恵まれ、本来なら夫婦で協力してやっていきたいのに
「それでももう一緒にはやって行けない」
と思わされるような毎度毎度の日常での出来事
たくさんの積み重ねがあったのでしょう。
というのもアダルトチルドレンの方は
特に幼少期からの過程において、
理性を働かせ、相手の気持ちを汲み、
相手に合わせていくことは難なくこなせてしまう方も多いでしょう。
そうなると
お付き合いの段階ではそれほど気になっていなかったけれど
いざ結婚生活が始まって
日常を共にしているからこそ見えてくるものは
大きくなってしまうのも無理はありません。
また、お子さんを授かったり、
両親との同居など、家族の形態
役割が変わっていったからこそ見えてきた側面もあるでしょう。
ひとつひとつの出来事は
取り立てて大きなことではないと感じるものもあったり
「身内となればまぁこんなこともあるか」
「私がこの人を選んでしまったんだし…」と
しょうがない事として
その不満も友達に聞いてもらったりすることで
発散されたように思うものも多々あるかと思います。
それでも何か内側でくすぶっている
どうして?と思うこと
腹が立つこと、悔しいこと、悲しいこと
たくさんありましたよね。
このブログを読んでくださる方の中には
それでも何とか夫婦仲を改善しようと
自分を変えようとしたり
その都度話し合いの場を持つなど
様々な取り組みを頑張ってきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それにもかかわらず、
多少の改善は見られたとしても
同じような状態は繰り返されてしまうため、もう諦めるしかないのかと。
実は私もここに多くの時間を費やしてきましたが
この表面上の取り組みだけでは根本解決とはなりませんでした。
この「たくさんの不快の積み重ね」が
どのような原因で起きてしまっているのかを深掘っていくと、
そのようなことが繰り返し起こり続けてしまう理由
夫婦の性格の不一致の根本的なカラクリが見えてきます。
実はそれはお互いの幼少期にまで遡るのです。
私達は皆、子どもの頃から成長する過程で
両親をはじめとする周りの環境と関わりによって
様々な知恵をつけ、社会で上手くやっていくためにどう振る舞っていくのかを身につけます。
その過程で、満たされたかった感情があります。
「大切にされたい」
「分かってもらいたい」
「認められたい」等ですね。
例えば
「自分が伝えたいことがあって母親に話したけれど、ちゃんと聞いてもらえなかった。」
もしくは
「忙しそうだったから本当は話したいことがあったけど、声をかけるのをやめておいた。」
といったこともあったかもしれません。
これはほんの一例ですが
毎回ではないにせよ、何回か体験する中で
心の深いところに記憶として残ってしまうのです。
これだけ聞くと
そのような当たり前に起きるようなことが原因になるの?
とピンと来ないかもしれませんね。
記憶と言っても普段は思い浮かびもしませんし
大人となった今、この時の親の事情も分かるので
それに対して自分の価値と紐付けたりはしないでしょう。
それに、注目すべきは出来事よりも
その時感じた痛みだったり、感じないようにした痛みの方にあるのです。
しかし、厄介なことに
この深いところに入り込んだ記憶は
度々何かの出来事をきっかけにして、反射的に表へと炙り出されます。
深いところに入り込んでいるとはいえ
ここに入ってしまった満たされない記憶は
無意識に作用していて、普段の認識、思考、感情に影響を与えています。
また、行動の選択も当然それに伴ったものとなっていくため
気づかないうちに現在の日常にとても大きな影響を与えているのです。
要はそのしまい込んだ
満たされなかった記憶に対する
それを埋めたい、満たしたいという無意識の作用が
日常のやり取りの中で繰り広げられてしまうわけです。
その過去からすでに何十年と経っているのにです。
ですから日常の不快なやり取りの原因は
お互いのこういった過去の心の傷が元になっていますから
その認識に沿った形で物事を捉え、相手の言葉を聞き、行動を見てしまい、
相手への欲求、要求が形を歪めて表現されることになってしまいます。
その物言いや態度、様々な面で
これはもう性格的に一緒にいるべきではないんだと
更に心は離れ、取り返しのつかない感覚にもなっていくでしょう。
そして、「こんな人とはもうやっていけません!」
となってしまうわけです。
だからもう無理なのかと言ったら
そうではありません。
なぜなら、どちらかがこのカラクリに気づき
心の動きに気づき、今持っている観念に気づき
今までの反射からのパターンの繰り返しをやめ
認知と思考と行動を変えていくことで
このループから抜け出していくことができるからです。
それに従って相手も徐々に影響されて
変わっていくということが起き得るのです。
もはや離婚原因のトップを占めていた
この性格の不一致という問題は
本当の意味での性格の不一致なのかと
疑わしくなってきます。
家族、愛する人であったからこそ
そういう形で踏ん切りをつけるしかなくなってしまうのかもしれません。
でも、実際のところは
過去に取り入れてしまった無意識下の作用の影響
によってお互いがすれ違ってしまっていただけの可能性が往々にしてあり、
それは本来の関係性とは言えない状態なのではないかとも思うのです。
そんなのもったいないと思いませんか?
そこを整えてこそ、その夫婦本来の関係性が始まるのではないかと思っています。
ワタシカラ幸せが始まるカウンセリングでは
自分の本心を大切に本来の自分の状態へと整えていくことで、
大切な人との本来の関係性へと到達していくためのカウンセリングを行なっております。
お試しカウンセリングも行なっておりますのでぜひご活用ください。